ダ・ヴィンチ電子書籍アワード2012読者賞受賞作品『男の流儀入門』電子書籍配信中
伊集院静 男の流儀入門 第1階配信のテーマは「大震災を生き抜く方法」

“最後の無頼派作家”伊集院静が誕生するまでを描いた“青春グラフィティ”

離婚の慰謝料で膨大な借金を抱え、帰る家も失い、博打や喧嘩に明け暮れる生活……。 行くあてもなく東京を飛び出して、フラリと立ち寄った湘南・逗子海岸の「なぎさホテル」。 もがき苦しみながら作家としてスタートを切ろうとする若き日の伊集院静が、 苦悩を抱えながら、作家としてデビューするまでの傷だらけだった日々を描く。 不況のどん底で苦しむ現代の若者にも世代を越えて共感を呼ぶ自伝的エッセイ。

井上陽水の主題歌、宮澤正明の秘蔵写真、貴重な映像とともに送る伊集院静の自伝的エッセイ

メジャーリリースされた楽曲を 電子書籍に収録するという史上初の試みを行っている本作には、
原稿の魅力を引き出す、さまざ まなコンテンツが収録されています。
井上陽水の楽曲に逗子海岸の美しい海が重なるオープニング&エンディング映像、
宮澤正明が取り壊し数日前のな ぎさホテルを撮った写真、
伊集院静のインタビュー映像など見どころは多数。

 

内容紹介

第一章 白い建物/第二章 ワンピースの女/第三章 夜の海/第四章 波頭 / 第五章 借金/第六章 追憶/第七章 最終選考/第八章 転機/第九章 湯煙りの中で / 第十章 プレゼント/第十一章 オンボロ船/第十二章 潮風/第十三章 帰郷 / 第十四章 変わる季節/第十五章 正午の針/エンディング/プロフィール/楽曲情報
<動画インタビュー> なぎさホテル跡地を歩く/なぎさホテルの思い出 / 電子書籍について/夏目雅子さんについて


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大人の男になりたい人必読 伊集院静が指南する新たな電子書籍シリーズ 男の流儀入門

プロフィール

伊集院静(いじゅういん・しずか)

1950年山口県生まれ。立教大学文学部卒。81年短編小説『皐月』でデビュー。91年『乳房』で第十二回吉川英治文学新人賞、92年『受け月』で第107回直木賞、94年『機関車先生』で第7回柴田錬三郎賞、2002年『ごろごろ』で第36回吉川英治文学賞を受賞。主な著書に『海峡』三部作、『美の旅人』、『羊の目』、『お父やんとオジさん』、『浅草のおんな』がある。

井上陽水(いのうえ・ようすい)

1948年福岡県生まれ。六九年アンドレ・カンドレ名義でデビュー。72年井上陽水名義で再デビュー。73年発表『氷の世界』は日本初のミリオンセラーアルバム。『スニーカーダンサー』、『9.5カラット』、『UNDER THE SUN』、『魔力』など代表作多数。様々なアーティストに楽曲を提供し、日本のポップミュージックに多大な影響を及ぼしている。

宮澤正明(みやざわ・まさあき)

1960年東京都生まれ。日本大学芸術学部写真学科卒。処女作『夢十夜』でアメリカ写真界のアカデミー賞と称されるICP第1回新人賞を受賞。女優、ミュージシャンなどの写真集から広告、雑誌など幅広いメディアで活躍。近年では第62回伊勢神宮式年遷宮の奉納写真家として活動中。著書に『伊勢神宮―現代に生きる神話』などがある。

「なぎさホテル」発刊に寄せて 「なぎさホテル」発刊に寄せて

"夢の中のホテル"

 かつて湘南にクラシックホテルとして名高い"逗子・なぎさホテル"がありました。多くの人に愛され、数々の思い出がこのホテルとともに育まれました。

 1990年前後の七年余り、私は縁あってこのホテルに住み、このホテルで織りなされる四季、時間を見つめてきました。本書はその歳月の中で、私がどのように過ごし、どんな人々とかかわり合い、青春の日々を送ってきたかをつづったものです。

 桜の花が山手より海に吹いてくる春の砂浜。入道雲が水平線に湧き、ビーチに人の声があふれ、シーサイドの芝の庭にプールにゲストたちの笑い声がする夏。ドライブで訪れた恋人たちが美しい夕景をテラスで見つめている秋。人影もなく静かで波音だけがはっきりと聞こえる私の大好きだった冬のホテル……。

 そんなホテルでの時間は、今思い出してみても、あの歳月は"夢の中の時間"に思えてしまいます。この"夢の中のホテル"の時間を読んでいただき、愉楽の読書になれば幸いです。

2011年2月17日
伊集院静

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