「電子書籍には既存の紙媒体を改革する可能性がある」
作家・伊集院静のそんな提言が、このプロジェクトの出発点だった。
「電子書籍の新たな表現の可能性に興味がある」
昨年8月、伊集院が電子書籍の新たな表現の可能性に興味を抱いていることを知った
写真家・宮澤正明は、自身のホームページを運営している株式会社エムアップを引き合わせた。
この新たなメディアに可能性があることを知っている。
そしてその可能性に興味がある。
ならば、挑戦してみようじゃないか。
このメンバーで。
「電子書籍にしかできないことって、
まだまだたくさんあるはずなんだよね。たとえば…」
伊集院のアイデアが電子書籍というメディアでどれだけの実現性があるのかを話し合い、
さらにその場には伊集院と旧知の仲であるフォーライフミュージック後藤社長も加わり、
「活字に音楽や映像を加える。そんな電子書籍があったら面白い」
というアイデアが一気に盛り上がった。
「とにかく、電子書籍には遊びの要素があって、手軽に入手できて、読みやすいものであるべきだ。
これは絶対に忘れてはいけない」
そんな伊集院の主張を具現化すべく、第一作目の制作が始まった。
制作の過程で、フォーライフミュージック協力のもと、井上陽水の楽曲提供が実現した。
それから数ヶ月後、エムアップは宮澤正明をスーパーバイザーに迎え、
正式に電子書籍レーベル「デジタルブックファクトリー」を設立。
第一弾作品「なぎさホテル」が完成した。
ハイレベルな融合コンテンツ!!
①活字 ②音楽 ③写真 ④映像を立体的に融合したコンテンツを確立します!
電子書籍、特にiPadやiPhoneといった複合的な機能を搭載する端末では、
小説に動画をつけたり、写真にBGMを乗せたりする立体的な表現が可能となっていることはご存じの通りです。
我々はこの表現方法をさらに発展させ、ひとつのタイトルに各分野の超一流のスペシャリストに集結していただき、活字、音楽、写真、映像、そのすべてが既存の電子書籍のタイトルをはるかにしのぐハイレベルな作品をお届けいたします。